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キーボードを傷つけない!キートップ引き抜き工具はワイヤータイプがオススメ

定番で言えばRealforce、MajestouchやHappy Hacking Keyboard。トレンドを挙げればLogicool G、RazerやHyper Xのようなゲーミングモデル。そんな高級キーボードを所有する方々であれば、人一倍ご自分の愛機を大切にお使いになられていることかと思います。

「キートップをすべて外して日々の汚れを根こそぎキレイにしたい」中にはこんな風にお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかしそんなとき用いる引き抜き工具の選択を誤ると、大切な愛機を傷つける結果に終わるかもしれません。

今回は安全にキーボードのキートップを引き抜くことが出来るツールをご紹介したいと思います。

ごりごり擦れるプラスチック製

もう10年以上前になるのではないかと思いますが、私はFILCOブランドの「Majestouch N-key rollover 茶軸」というキーボードを使用していました。今となっては定かではありませんが、購入金額は1万円オーバーだったと記憶しています。

当時若造の私には高級品で大切に使用していたMajestouchでしたが、やはり常に手で触れるもののためだんだんと汚れが目立ってきます。どうにかしてキレイにしたいとググったところ、キートップは引き抜いて掃除が可能であり、引き抜く専用のツールも発売されているとの情報があります。

引き抜き工具はそれほど高いものでもなく、早速試してみようと購入してみた次第でした。

そんなわけでこのようなツールが手元に届きました。ブランドも価格も覚えておらず、Amazonの購入履歴を探しても見つからないため、今となってはどこで購入したかすらわからない正体不明の一品。

しかし、今でもはっきりと覚えているのは、一度きり、それも1つのキーを引き抜いただけでこのツールの使用を中断した事実です。

実際の使用シーンではこのような状態になるわけですが、引き抜き工具のツメが入らないままキーが押下されていることが見て取れるでしょうか。つまりそれほどまでに引き抜き工具の口は狭く、かつ抵抗が大きいということです。

引き抜くためにはここから更に力を込めてキートップの下にツメを押し込まないとなりませんが、この際にはキーの側面と引き抜き工具が文字通りゴリゴリと擦れ合い、キーの側面にはかなりの負担となります。

ちなみにこの記事での実験台は、安価かつサブ機用のHappy Hacking Keyboard Lite 2です。

私が思うに最も問題なのはこの先端のつくりです。入口側の角がしっかりと丸められてるわけでも研磨されているわけでもないため、キーの側面を削り取るように作用します。

おかげで私のMajestouchのWinキーの側面はブラックのマット塗装が剥げて白くザラザラした状態となってしまい、買ったばかりのこのツールも工具箱の奥深くで10年以上眠らせておくことになってしまいました。

滑らかなステンレスワイヤー製のツール

そんなわけで傷ついたMajestouchはろくに掃除されることもなく、その後Enterキーが効かなくなりご臨終。キーボードの掃除がトラウマになった私にとって、より高価な後釜「Realforce」を掃除するのは恐怖でしかなく、これも汚れたまま放置されてきました。

しかし、昨年Realforceを英語配列のものに買い替えたことに伴い、「これもまた汚れるがままにするのは忍びない」と考え再チャレンジを決意。以下の商品を試しに購入してみることとしました。

Realforceの正規販売代理店を務めるアーキサイトであれば、それに見合った品質のツールを提供してくれるという期待を込めてのチョイスです。

500円前後の製品のため、パッケージはそれなり。

「キートップを傷つけない」ことを謳ったパッケージが期待感を高めてくれます。

特徴的なグリップについて「少ない力で引き抜けるエルゴ形状」とありますが、特段そういう印象はありませんでした。ギザギザの滑り止め加工でもしてあれば違うとは思うのですが…。

ステンレスワイヤーは先端までツルツルとした滑らかな質感です。また、ワイヤーも普段は閉じられていますが、軽く力を加えれば開きます。これならキートップとに押し当てることに不安はありません。

ワイヤーに押されてキーが沈み込んでいます。2本のワイヤーをこじ開ける形となるため、閉じようとする反発力が抵抗となって、思ったほどすんなりと入るわけではありませんでした。

しかし底打ち状態までキーを押した状態で、更に軽く力を加えればすんなりとワイヤーが下に入り込み、キートップに引っかかってくれます。ここまでの操作でプラスチック製のもののようなゴリゴリとした嫌な抵抗感はなく、キートップに傷なども見受けられません。

試しにキーを引き抜いてみました。プラスチック製のものは2つの辺にしか引っかからず力を加えにくい印象でしたが、こちらのものは4つの辺に力が加わるように引っかかるため、より確実に安心して引き抜くことができました。

写真では黒つぶれしてしまってよくわかりませんが、引き抜き工具が原因で付いた傷や跡は見受けられませんでした。唯一左上に見られるバリは、すべてのキーに共通して存在し、製造時に発生するものだと思われます。

まとめ

Amazonでざっと見た限り、プラスチックタイプのキートップ引き抜き工具は1つで300円以下程度。それに対して本商品は約500円程度の金額です。

キートップを外してまで掃除をしたいと考えるキーボードであれば、やはりそれなりに高価で愛着があってのことと思います。数百円を惜しんで傷をつけたりしては、悔やんでも悔やみきれないことでしょう。

この機会にぜひステンレスタイプのキートップ引き抜き工具をご検討してみては如何でしょうか?

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