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並行輸入品のSanDisk SDカードが普通に使えたという話

SDカードの並行輸入品。

国内正規品より格段に安価で性能は同一と一見メリットしかないように見えますが、保証が受けられないなどのデメリットもあります。そして何より恐ろしいの商品名を詐称しスペックを詐称した、いわゆる「詐欺商品」を引き当てる場合があること。

今回はそんな並行輸入品のSanDisk製SDカードを購入しましたので、レポートしてみたいと思います。

なお並行輸入品についての前置きが長くなってしまいました。その危険性など理解されている方は、目次で「並行輸入品を実際に使ってみた」まで進んでください。

割高な国内正規品SDカード

皆さんはSDカードに国内正規品と並行輸入品が存在することをご存知ですか?

例えばSandisk製ハイエンドSDカード「Extreme Pro」の256GB版にも、国内正規品と並行輸入品の2つが存在します。この2つを比較すると、以下のような結果となります。

製品名 SanDisk Extreme Pro
型番 SDSDXXY-256G-JNJIP SDSDXXY-256G-GN4IN
流通
ルート
国内正規品 並行輸入品
UHS
スピードクラス
UHS-I
Class3
ビデオ
スピードクラス
V30
スピードクラス CLASS10
最大読込速度
(公称値)
170MB/s
最大書込速度
(公称値)
90MB/s
国内保証 無期限 なし
参考価格 ¥24,197 ¥7,504

ひと目でおわかり頂けるかと思いますが、性能は全くの同一です。違いとしては、メーカー保証を無期限に受けられるか、まったく受けられないか。そして、3倍以上の価格差です。

わかりやすいよう末尾5桁以外が同一型番の256GBを先に提示しましたが、私が今回購入したものはExtreme Pro 64GB(UHS-I)の並行輸入品です。この製品の国内正規品は存在しないため、近い性能の下位グレード「Extreme Plus」の国内正規品、その実質的な並行輸入品「Extreme」との3つを比較してみます。

製品名 SanDisk Extreme Plus SanDisk Extreme SanDisk Extreme Pro
型番 SDSDXW6-064G-JNJIP SDSDXV6-064G-GNCIN SDSDXXY-064G-GN4IN
流通
ルート
国内正規品 並行輸入品
UHS
スピードクラス
UHS-I
Class3
ビデオ
スピードクラス
V30
スピードクラス CLASS10
最大読込速度
(公称値)
150MB/s 170MB/s
最大書込速度
(公称値)
60MB/s 90MB/s
国内保証 無期限 なし
参考価格 ¥6,010 ¥1,473 ¥1,875

皆さんはどのようにお感じになられますか?国内正規品が高価であるように思われませんか?

下位グレードであったとしても、国内正規品は3倍以上の価格です。永久保証で3回故障交換すれば、「国内正規品を買っておいてよかった」と思えるかもしれません。でも、その頃にはより高性能な後継品が発売されている可能性もあります。論理故障であれば、国内正規品であろうがデータは帰ってきません。

私には並行輸入品を使い潰して、次回購入時にはより高性能な新商品に買い換える運用のほうが賢い選択のように思えました。

【補足】例外と考えたほうが良いUHS-II製品

Extreme Pro 64GBのカッコ書きで感づかれた方もいらっしゃるかと思いますが、実はUHS-II対応版であれば国内正規品も存在します。こちらを並行輸入品と比較すると、以下のような結果です。

製品名 SanDisk Extreme Pro
型番 SDSDXPK-064G-JNJIP SDSDXPK-064G-GN4IN
流通
ルート
国内正規品 並行輸入品
UHS
スピードクラス
UHS-II
Class3
ビデオ
スピードクラス
V30
スピードクラス CLASS10
最大読込速度
(公称値)
300MB/s
最大書込速度
(公称値)
260MB/s
保証 無期限 なし
参考価格 ¥11,250 ¥9,470

UHS-I対応版と異なり並行輸入品でもかなり高額であることがわかります。そして国内正規品との価格差はかなり小さいものになっています。この金額と価格差であれば、間違いなく無期限保証を受けられる国内正規品を購入するべきでしょう。

このようにUHS-I対応商品とUHS-II対応商品では、価格面での傾向がまったく異なることに注意が必要です。

並行輸入品の危険性

ということで、まるで裏を返せば「国内正規品を買うなんて馬鹿」とでも言わんばかりのここまでの書きっぷりでしたが、実はそんなことはありません。ほとんどの場合は国内正規品のほうが堅実な選択肢だと思います。実は、SanDisk製品に限った話ではありませんが、並行輸入品の中には偽造商品も多く販売されているのです。

この偽造商品はさもブランド製の並行輸入品であるかのように装って販売されています。しかし、実際に使用すると、正規のスペックより遥かに小さい容量であったり凄まじく遅い転送速度を発揮したりします。

ひどい場合はPCやカメラのようなホスト機器に嘘の情報を提示し、大きい容量であるかのように見せかけてある場合もあります。この場合、先に書き込んだデータに新しいデータを上書きすることで大容量のデータを書き込めているように見せかけるため、先に書き込まれたデータがどんどん消失するという最悪の事態がもたらされます。

このように並行輸入品には、安価であっても大きなリスクが付きまとうことを理解する必要があるのです。

マーケットプレイス保証で救われるかも

ここまでで並行輸入品のデメリットもご理解頂けたかと思いますが、そうは言ってもやはり3分の1以下という値段は魅力的ですよね。そんな人はAmazonでの購入がオススメかもしれません。

Amazonの場合、並行輸入品の多くはマーケットプレイスにて出品されています。もし偽造商品を引いてしまった場合、それを販売するような業者から返金を引き出すのは難しそうに感じることでしょう。

しかし、Amazonには「マーケットプレイス保証」という仕組みがあります。申請には条件があり手続きも必要なため面倒ですが、「出品者が返金に応じない場合」に備えてAmazon自身が用意した保証プログラムです。

今回私はこのマーケットプレス保証を頼りに、並行輸入品の購入をチャレンジしてみました。

並行輸入品を実際に使ってみた

ようやく本題です。今回の購入元はGet Shop!という出品者。評価は良好な模様です。商品は茶封筒に包まれ、ネコポスで送られてきました。

茶封筒を開けると写真の状態です。外装のパッケージは無く面食らいますが、透明なフィルムで密閉されています。本体は未開封であることが伺えます。

ファイル復旧ソフト「RescuePRO」の2年間分のライセンスが付属しています。シリアルキーが丸見えなのは如何なものかと思いますが、どうせ使わないので気にしないことにします。

フィルムから取り出しました。ケースに入っていますが、多分2度と使うことはないでしょう。

ケースを開けてみました。印字などにも不自然なところはなく、プラスチック部分の成形も丁寧です。偽装商品の場合、この辺りからクオリティが下がる場合が多いようです。

裏面にも特に不自然なところはありません。

PCに接続し、SDカードテストツール「H2testw」で検証してみました。

容量についてはスペック値に対して4GB程度の差が見受けられますが、これはスペック表記とOS表記の計算方式が異なるためでしょう。問題はないと考えられます。

転送速度はスペックの半分程度という結果ですが、これは恐らく私の利用するカードリーダーの性能に引きずられているのだと思います。スペック値のスピードクラスV30(30MB/s)よりは遥かに高速な結果であるため、偽造商品という可能性はないと思います。

恐る恐る購入してみた並行輸入品でしたが、大満足な結果が得られました。

まとめ

思い切って購入してみたSanDisk Extreme Pro 64GB(UHS-I)でしたが、思いの外あっさりと使用できて少々拍子抜けしています。

評価が少なく未知数だったり余りに評価が悪い出品者を回避すれば、極端に偽造品を心配することも無いのかもしれません(サクラなども考えられるため、絶対とは言えませんが…)。

ある程度のリスクを覚悟できるのであれば、並行輸入品も選択肢に入れて検討されるのも十分アリなのではないかと思います(ただし、UHS-II対応版は除く)。

 

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