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ゲーミングマウスの優等生?Logicool G603 をレビュー!

愛用していたLogicool G403の故障。いくつかの候補を検討し、同社のG603を乗り換え先に決定しました。優れたゲーミング性能やワイヤレス機能を有する一方、低価格をも実現しています。しかし、体感しなければ確認しづらいある要素が、その魅力を大きくスポイルしていたのです。

G603の振り返り

Logicool製マウス、G603。ゲーミングデバイスを展開するLogicool Gブランドの製品になります。いわゆるゲーミングマウスですね。

事前に同社のG403 Prodigyを基準に同形状の現行品を比較しました。その結果見えてきたのは、G603の以下のような特徴です。

  • ワイヤレスながら有線マウスに引けを取らない基本性能
  • Bluetoothにも対応しモバイル環境で便利
  • 有線マウスをも抑えて最安価
  • 外装面でのコストカットは目立つ
  • 他製品に対して17gから50g程度の重量増

下の記事には比較表も掲載しています。興味のある方はぜひご覧ください。

Logicool G603を購入に至るまでの考察

2019年8月ごろ、ワイヤレスゲーミングマウス Logicool G603 を購入しました。それまで愛用していたのは同じく Logicool の G403 Prodigy です。

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さてこうした検討の末、購入を決意したG603。その実態は期待に沿うものだったのでしょうか。手にとって確かめてみたいと思います。

G603のパッケージ内容

購入したのは3ヶ月ほど前。なので、いきなりの本体と付属品の紹介です。開封レビューを期待された方には申し訳ありません。

パッケージの内容は、以下のとおり。

  • G603本体
  • LIGHTSPEED USB レシーバー
  • USB レシーバー 延長ケーブル
  • 単3乾電池×2
  • マニュアル等書類
Logicool Release: 2017.09.21

本体のインプレッション

形状やサイズ感はいわゆるIE3.0クローンと言われるもの。最近はDAクローンと言われる方が多いでしょうか。スペックシートに違わず、G403と全く同一といっていい形状とサイズです。

とはいえ、外観にはG403との間にいくつかの違いも見受けられます。たとえばG603の左右クリックボタンは背面カバーと一体化しています(ワンピースタイプ)

塗装も異なります。G403は細やか梨地のブラック塗装。深みを感じさせる高級感ある黒色が印象的です。対するG603は思いっきり樹脂といった雰囲気のグレー。梨地処理こそ同様ですが、比べるとチープな印象が拭えません

G403に搭載されていたロゴやホイールのRGB LEDも、G603では省略されています。代わりに1ミリ程のLEDがDPIスイッチの後ろに備わっています。G403のように常時ピカピカすることはありません。

G403ではラバーコートされていたサイド部分ですが、G603では塗装のみでツルツルとしています。ラバーコートは経年劣化でベタつきやすく、好みが分かれるポイントです。非採用は、プラスに働くのでしょうか。

ボタンは標準3ボタンと戻る進むボタン、DPIトグルボタンの5個です。右利き用デザインで、戻る進むボタンは親指側に集中しています。このあたりはG403とほぼ同一です。シンプルでわかりやすく好感が持てます。

底面に写りましょう。左のセレクターは電源兼モードスイッチです。

  • HI: パフォーマンスモード。最大レポートレート1000Hz
  • LO: 省電力モード。最大レポートレート125Hz

底面右のボタンは接続方式のスイッチです。押すたびにLIGHTSPEED接続、Bluetooth接続の切り替えが行われます。

ソールは一般的なテフロン (PTFE) 素材です。形状はG403と全く同じ。

底面後部には切り欠きがあります。ここで背面カバーに上方向の軽い力を加えると、背面カバーを簡単に取り外すことができます。本体とはマグネットで固定されているようです。

 

背面カバーの内部には電池のボックス。2本セットすることができますが、1本でも動作します。スイッチ部分にアクセスすることもできます。修理が捗りそうです。

レシーバーと延長ケーブル

レシーバーはLIGHTSPEED接続時のみ利用されます。コネクタは標準的なUSB 2.0 Type-A。私の環境ではUSB3.2ポートに接続していますが、問題なく動作しています(当然のことですが)。サイズは小さいです。


※わかりやすいよう緩めに挿してあります。

ちなみにレシーバーは本体内に収納できます。背面カバーを外すと、最後部に収納スロットが存在します。

延長ケーブルはレシーバーとパソコンの間に使用するものです。レシーバーをマウスに近づけ、電波の送受信を改善したい場合に役立ちます。コネクタが1対の単純な延長ケーブルのため、個人的には別途USBハブを用意し代用したほうが、遥かに利便性が高いと思います。

実際に使ってみて

良かったところ

順当にG603のグッドなポイントから紹介します。

ココがおすすめ

  • ケーブルに悩まされないワイヤレス
  • Loモードの効果的な省電力性
  • シンプルでオーソドックスな形状

G403の数少ない欠点の一つであるケーブル。太く固いため操作を阻害しがちです。G603はこういった悩みと全くの無縁です。ワイヤレスっていいな、とつくづく実感。

Loモードの省電力性もワイヤレスの欠点を大きく補っています。この3ヶ月間のほとんどを電池2本、Loモードで利用しました。一度も電池の交換は行っていません。電源管理の煩わしさを、大幅に軽減してくれます。レポートレートの制限も、一般的な用途ではまず実感することはないでしょう。

もっとも評価すべき点は、やはりその形状でしょう。非常にシンプルで飽きのこないデザインです。上位モデルにありがちなゴテゴテ感はありません。直感的に扱えますし、出っ張りが周囲にゴツゴツぶつかる心配も皆無です。サイズ感も素晴らしい。手のひらを自然にかぶせるとピッタリと収まる。まさにちょうど良いサイズです。

残念なところ

おそらく多くの方にとってようやくの本題です。当初からついつい不穏な雰囲気になってしまっている本レビュー。その原因を見ていきましょう。

ココがダメ

  • (おそらく)電波の出力が弱い
  • 左右クリックが固い
  • 重い。特に電池2本は非常に重い

私はデスクトップPCユーザーです。当初レシーバーはデスク横のPC本体へ接続。デスクの上のG603とは直線距離で1メートル強でした。時折カーソルの反応がなくなる現象が発生。デスク上に設置済みのハブへレシーバーを移設することで解消できました。

左右クリックの固さは、おそらく背面カバーとの一体化に起因するもの。無意識にクリックしたら押せていない、という場面が頻繁にあります。特に力の入れにくい中指や薬指の右クリックでは顕著。慣れないうちは意識的に力を入れたほうがスムーズに利用できると思います。

最大の欠点は重量です。駆動のためには単3乾電池が必須。このため実質的な重量は、112から137グラムとなります。実際に使用してみると、この重量はかなり重たいことがわかります。マウスを振り返したり止めたり、そういう動作のたびに非常に大きな慣性力を感じます。マウスパッドとの接地圧もましているのでしょうか。ソール形状はG403と同一であるにも関わらず、マウスを滑らすと非常にザラザラと抵抗を感じることも気になります。

重量に関して電池のセット位置もネガティブ要素となります。多くの場合、親指と小指(と薬指)の先で前方寄りを支える持ち方になると思います。しかし、電池は本体後方にセットされ、重心は後ろ寄りになります。結果として、リフト時に後方が手からずり落ちやすい傾向にあります。サイドのラバーコートが省略されたことが、この傾向を更に加速させているようにも思います。

総評

ゲーミングマウスにとって重いということはどう影響するか。たとえばエイミングで、上下左右の細かい調整を素早く行う、瞬間的に止める、こういった操作で常に抵抗が大きく感じられます。G603の重量はゲームシーンに強いという本来の魅力をスポイルしてしまっている、私にはそのように感じられました。

前編でも触れましたが、ワイヤレスで安価なゲーミングマウスが欲しい人には、G603はオススメです。しかし、純粋なゲーミングマウスとしての魅力は乏しいと言わざるをえません。

妥協できるポイントあるとしたらどうでしょう。たとえばケーブルを我慢できるとします。2,500円の差額を払ってG403hを購入したほうが、手首への負担をぐっと軽減しゲームを快適にプレイできるはず。少なくとも今の私はそう思っています(苦笑)

安価であることにこだわらないなら、G703hとPowerPlayはどうでしょう。ケーブルにもマウス重量にもバッテリー管理にも煩わされない夢の環境です。そして他社を含めても追随できる製品はごく一握りの最高峰の環境であるでしょう。

ゲーミングマウスを購入したいと考えたとき、優先したい項目とこだわらない項目はなにか。今一度確認されるきっかけにこの記事がなれば幸いです。

Logicool Release: 2017.09.21

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