撮影で重要な要素のひとつ「光量」
室内での撮影したは写真や動画はどうしても暗くなりがちです。LEDライトで照らしてみたり露出補正をいじってみたり色々と試してはいるのですが、思うような結果が得られません。
そんな中「そもそも部屋の照明が明るければ良いのでは?」という安直な発想のもと、NECの18畳対応シーリングライトを購入してみました。果たして満足のいく結果が得られるのか、ライティングでお悩みの方はぜひご参考にして頂ければ幸いです。ただしダメな例として。
撮ったものが暗い
ブログ運営のため写真を撮りはじめ4ヶ月ほどが経過しますが、自分の写真を見て一番気になるのが「暗い」ということです(その他にも構図とか傾きとか色々気になりますが)。
室内での撮影がほとんどなので、暗くなるのは当然のこと。対策のため過去にはLEDのビデオライトを購入したりもしました。しかし規定の本数の新品アルカリ乾電池を接続しても、少し光量を上げて照射すると数秒で消灯してしまうポンコツっぷり。今のところあまり役には立っていません
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この製品の名誉のために一応補足しておくと、対応するソニーやパナソニックのバッテリーを使用すれば最大光量で照射できるとは思います。しかしどちらのバッテリーも所持していなければ、流用できる他の機器も所持していません。このポンコツのためだけに更にお金を払うのも、なんだか癪に障ります。
また、デジカメ導入後は露出補正など試行錯誤しているのですが、適切な段数などイマイチ掴みかねているというのが正直なところです。
そんなわけで「暗い」と分かりつつも写真を撮ってはフォトレタッチを行う日々だったのですが、ある時ふと思いつきました。
「部屋の照明をものすごく明るくすれば、この暗さが解消されるのではないか」
写真だけでなく動画の撮影にもメリットがあると思いました。現状の環境では補助照明で被写体を照らしていても、パンやチルトで撮影方向を変えたらそちらは暗いままです。しかし部屋全体が明るければ、こういった問題も一挙解決できるはず!
思い立ったが吉日です。現状の撮影環境は6畳の撮影スペースを、8畳まで対応するシーリングライトで照らしています。ここを一気に18畳まで対応するNEC(ホタルクス)製シーリングライト「HLDZG18209」に変更してみることとしました。
かなり巨大な外観と充実の付属品
商品の外観と内容物からざっくり見ていこうと思います。
とにかく巨大な外箱です。奥行き70cmのデスクにギリギリ乗りました。
左上にNECのロゴがありますが、右下には「株式会社ホタルクス」の文字があります。私は購入まで知りませんでしたが、2019年4月にNECグループは照明事業を撤退し、株式会社ホタルクスに事業を譲渡したそうです。
箱から取り出しました。本体外径は544mmです。足場に乗っての交換作業となるため、持ち上げ時にはバランスを崩さないよう気をつけたい大きさです。
内容物です。撮影し忘れてしましいましたが、他に紙の説明書も同封されています。
付属品です。同サイズの他社製品と比べ非常に安価ですが、最低限の機能はきちんと抑えてくれたリモコンです。作りもしっかりした印象。
- アダプター
- リモコン
- リモコンケース
- リモコンケース固定用ネジ
- 単3乾電池2本(リモコン用)
本体中央部アダプターは分離します。ケーブルのコネクターを外し、アダプター中央の2つのレバーをつまんで内側に寄せることで、本体から外すことができます。
色味や明るさが全く異なるのは、撮り忘れに気づいて後日再撮影したためです。
それほど難しくない取り付け
簡単ではありますが、取り付けの流れもご紹介したいと思います。なお、誤った方法での作業は感電など引き起こす恐れがあります。具体的な作業方法は必ず製品の説明書をご覧になってください。
壁のスイッチをオフにして今までのシーリングライトを取り外しました。我が家の引掛シーリングソケットは角型です。左右に細長い括弧状の穴が見て取れると思います。それらの穴が広がった箇所(画像では左下と右上)に、シーリングライトのプラグ(金属端子)を差し込みます。
アダプターを本体から外し、裏面のプラグ位置を確認します。
ソケットにアダプターのプラグを差し込みます。両方の刃がしっかりと入ったことを確認したら、アダプターを右に捻ります。「カチリ」と音がしたら、そこでストップします。
中央の穴にアダプターがハマるように本体を押し上げます。この際、ケーブルを噛まないよう、先にケーブルを通すことを意識すると作業がしやすいと思います。
この際、アダプター中央寄りの2つのレバー(画像上では上下に位置します)の赤マークが見えるまで、しっかりと押し上げロックを掛けることが重要です。見えていない状態で手を話してしまうと、本体が脱落する恐れがあります。
ロックが掛かったことが確認できたら、アダプターのケーブルを本体に接続します。
最期にカバーを取り付けたら完成です。
撮影してみた結果…
シーリングライトの交換が完了したところで、早速その明るさがどの程度撮影に効果をもたらすのか確認してみたいと思います。
三脚を使用してまったく同じ条件で、交換前後に撮影してみた結果が以下のとおりです。
…ほとんどかわりませんね。
当然ですがどちらも全灯状態です。しっかり見比べるとたしかに違うのです。花びらの中などの影は確かに小さくなっています。花びらの黄色が濃い部分はより鮮やかに、薄い部分はより白っぽく写ってはいます。
ただし、二枚を交互に切り替えるなどしないと気づかないレベルです。
まとめ
というわけで、部屋の照明(シーリングライト)を畳数基準で倍の明るさに交換しても、撮影目的ではほとんど無意味ということがわかりました。
ぜひカメラ初心者の方は真似しないようお願いします。そして同じようなことを考えている方は、今一度再考されることをオススメします。
ちなみに、本来の用途である部屋の照明としてみた場合、抜群に明るいことは間違いありません。我が家には12畳まで対応のシーリングライトもありますが、明らかにこちらのほうが明るいです。
他社の18畳まで対応する製品は、調色機能などもつきますが2万円以上するものがほとんどです。1万円そこそこで購入できるこのNEC HLDZG18209は、非常にコストパフォーマンスに優れた製品だと断言していいでしょう。