撮影において非常に重要と言われる照明(ライティング)。形状や大きさ、光の色などさまざまな種類が存在します。どれを買ったらいいか迷ってしまう、そんな初心者のでも気軽に手を出せる安価なLED照明「NEEWER CN-160」のご紹介です。
商品の概要
良い写真を撮りたい。ブログを書くようになってからそう思う日々です。色々と足りていないことは承知はしていますが、特に痛感しているのは光量不足。全体的に暗かったり被写体に自分の影がかかっていたり。
そんな状況を少しでも改善したいと購入したのが、今回ご紹介する「NEEWER CN-160」です。
光量以前に知能知識も足りていません。失敗しても痛手にならないようにと5,000円以下で選定。A
mazonで最初にヒットしたものは、商品タイトルにブランド表記がないなど規約違反が見られます。怪しい雰囲気漂う一品。スルーです。
二番目にヒットしたのがこちらの商品。中華な雰囲気はあるもののそこまで怪しくありません。ポチりました。
写真のものを更に配送用の外袋に包んだ状態で届きました。送料無料、税込み2,399円也。
並行輸入品にしてはキレイな化粧箱
ビニール袋を開封すると化粧箱にも包まれていました。特に損傷もなくきれいな状態です。実はここから先の写真は撮り直したもの。一通り撮り終えたあと背景布が届いたのです。ご容赦下さい。
使用できる照明効果。スポットライト、ディフューザー、3,200ケルビンのディフューザー。強調する場合、普通の場合、暖かみを演出する場合、といった使い分けでしょうか。
全部英語です。並行輸入品なので仕方ありません。ライトをオンオフしたり明るさを薄暗く調整するにはノブを回せ。電源容量(充電状況)をチェックするにはボタンを押せ。そんなニュアンスだと思います。
簡素な本体と付属品の紹介
内容物です。本体、バッテリーアダプター、3,200ケルビンのディフューザー、標準のディフューザー。標準のディフューザーは右下。わかりづらくてすみません。
正確には説明書も付属します。しかし使用方法はすべて英語で記載されています。「顧客満足度の向上に努力してるんだぜ。遠慮せず意見をメールで送ってくれよな。あとAmazonレビュー頼むわ!」みたいなことだけ日本語含む6ヶ国語で書いてあります。英語が読めない人には無価値。私は若干読めたので、要所はレビューに絡めて書いておきます。
外装は樹脂製。本体は気になりませんがアダプター部はチープな印象です。自重には耐えられると思いますが、誤って変に力を加えるとポッキリ逝きそう。
LEDバルブは160個。説明書に寄ると標準の色温度は5,600ケルビンだそうです。
写真では一部隠れてしまっていますが、アダプター部にはノブがあります。緩めることで本体とアダプターの角度を変更できます。
標準のディフューザーを装着した状態です。樹脂製で軽量のため落としたりしても割れることはなさそう。特に汚れやムラは感じられず、本来の役割は果たしてくれるでしょう。
3,200ケルビンのディフューザーを装着した状態です。こちらも樹脂製。写真では見て取れませんが、本体と接する部分が黒く汚れていました。光を通す部分には汚れがないため、私は問題視しません。気になる人は要注意です。
ディフューザーの取り付けは写真のように本体の上部から爪に通すだけ。実にアナログで簡単です。
背面です。窪みと端子が見えていますがカバーがついた状態。下部の爪を押し上げることで取り外せます。
カバーを取り外した状態です。単三電池か複数社のバッテリーを電源として利用できます。以下のバッテリーが利用できるようです。
- ソニー Fシリーズ バッテリー
- ソニー FMシリーズ バッテリー
- ソニー FHシリーズ バッテリー
- パナソニック SDシリーズ バッテリー
シリーズでの表記しかないため以下は推測。ソニーの場合、NP-F970、NP-FM50(生産終了)、NP-FH70(生産終了)あたりが該当すると思われます。パナソニックのバッテリーは不明。本商品のAmazon販売ページには「CGR-D16S」との表記がありますが、パナソニック日本語サイトを検索してもヒットしません。国内では流通していないと思われます。
バッテリーアダプターを装着するとこうなります。説明書にはこのアダプターはパナソニック製バッテリーに利用すると書かれています。Amazon商品ページによると「特定のSony NPシリーズ(NP-F550、NP-FM55H、NP-FH60)」にも使用するとのこと。
少々怪しいものの一応動く
動作チェックです。適合するバッテリーは所有していません。単三電池で運用します。アダプターを外して単三電池を6本セット。説明書に寄るとニッケル水素またはアルカリ乾電池に対応するようです。プラスマイナスの向きが交互になるようセットします。
カバーを付け直します。バッテリーとの干渉を避けるためと予想される穴が空いています。見栄えはよくありません。しかし困りはしないので許容範囲。
テストボタンを押してみますが反応ナシ。不安な展開です。
本体左のノブを下方向に回すと電源が入ります。電源オンオフの瞬間には「カチッ」とクリック感があります。しかし、そこから更に少し回さないと点灯しないため要注意です。
テストボタンが反応しなかったため不良品との先入観があったのです。「オンにしても点かないじゃねーか!」と覗き込みながら思いっきりノブを回してしまいました。相当強い光が放たれます。数分間は視界に光の残像が残り、眼科に行くべきか真剣に悩みました。本当に注意してください。
再度テストボタンを試してみます。背面左下のボタンを押すと、LEDのインジケーターが点灯します。説明書に寄ると、概ね以下のような説明が記載されています。
「電力が十分だとすべてのLEDが点灯します。点灯するLEDが少ない場合、電力が低下しています。LEDが点灯しない場合、バッテリーは再充電か交換する必要があります」
しかしこの説明、イマイチ信用できません。
ノブをオフからオンに切り替えた直後、光量が最弱の状態でテストボタンを押すとすべてのインジケーターが点灯します。電池は新品なので当たり前。そう思っていました。
光量を最大付近に挙げると照明側のLEDが消えてしまいました。???って感じです。テストボタンを押してみると、一つのインジケーターが点滅。点灯ではなく点滅です。説明書の「Indicator of Power Level」の項を読み直しますが、点滅状態の記載なんてありません。というか電池新品なんですけど…。
再度スイッチを入れ直し光量が最弱の状態でテスト。すべてのインジケーターが点灯しました。照明側のLEDもきちんと発光しています。
若干光量を上げてテストボタンを押すとインジケーターが2つになりました。更に光量が最大付近になると照明側は消灯、インジケーターは一つのみ点滅する現象が再現。
以下、推測です。
恐らくインジケーターが示すのは電池の残量ではなく、消費電力に対して十分な電力があるかなのでしょう。光量を増やす → 消費電力が増える → 電源の出力では足りなくなる → インジケーターが減る(または光量を維持できなくなる)という推測です。より電流が大きいエボルタのような電池なら、最大の光量で運用できるのかもしれません。もしくは電圧電流ともに大きいバッテリーを利用するとか。
実際に使ってみる
アダプター部において1/4インチネジで接続が可能です。
手持ちの格安三脚に載せてみました。特に問題はありません。
照らしてみました。指向性が強く照らす範囲は狭い印象があります。光量は十分だと思います。ディフューザーや背景布の反射などをうまく活用することで、より良いライティングができそうです。
DeathAdder Eliteはまた今度。
おわりに
最大光量で運用できないのは痛い。
撮影環境にもよると思いますが、私としてはまだまだ光が足りないなぁというのが正直なところ。少しでも明るさが欲しい身としては、最大光量で運用できないのは辛いところです。
初期不良ではなく電源の問題だと信じたい。でも代わりの電源がなく検証ができません。Amazonベーシックの充電池を購入し検証してみたいとは思います。もしくはこんな商品。