Windows10で大幅に進化したスクリーンショットの取得方法。しかし、何枚もファイルに保存するとなると、未だに面倒くさい手順の繰り返しが必要になります。そんな煩わしさを解消してくれるフリーソフト「SnapCrab」を紹介したいと思います。
キー一発でスクショをファイル保存
今回取り上げるのはSnapCrab for Windows。Windows用のフリーソフトです。
単にスクリーンショットを作成するだけでなく、トリミングやリサイズ(縮小)、Twitter投稿なども行える多機能キャプチャーソフト。中でも今回取り上げたい機能はファイルへの自動保存機能です。
Windows10(ビルド1903時点)の標準機能でスクリーンショットを保存する場合、以下のような作業が必要となります。
Windows標準のキャプチャ手順
- Windows + Shift + Sキーを押す
- 画面上部に表示されるアイコンで取得領域の選択方法を決定
- (2.で全画面以外を選んだ場合)取得領域を選択
- 取得を知らせる通知をクリックし「切り取り & スケッチ」を起動
- 名前を付けて保存
1枚のスクリーンショットを取得するだけで5行程もの作業!繰り返していたら発狂しそうです。
一方、SnapCrabを使用した場合、自分の好きなキー(例えばPrintScreen)を押すだけ!予め指定したフォルダへファイルでの保存が行われます。本来5行程の作業を1行程(キーを押す)に簡略化できます。
インストール方法
上記のリンクから最新版のインストールファイルをダウンロードし実行して下さい。
使用許諾書への同意を求められます。内容に同意できる場合は、[同意する(A)]を選択して[次へ(N)]をクリックします。同意できない場合、残念ですがここで[キャンセル]を押してSnapCrabは諦めてください。
セットアップの種類を選択します。インストール設定を変更するために[カスタムインストール(C)]を選択し、[次へ(N)]をクリック。面倒な場合は[標準インストール(S)]を選択すると少し楽ができます。
インストール先の指定を求められます。特に変更はせず[次へ(N)]をクリック。こだわりがある場合、お好みに変更して頂いて問題ないでしょう。
スタートメニューのプログラムグループを変更できます。ここもそのまま[次へ(N)]をクリックします。個人的経験上、社名のグループは設定されないソフトが多いです。削ったほうが一貫性があると思います。
インストール時の細かな設定を変更できます。私の場合は画像の通りの設定し、[次へ(N)]をクリックします。デスクトップ上のアイコンとはいわゆるショートカットのことです。欲しい場合はチェックをしてください。スタートアップに登録すると、Windowsの起動時(厳密にはサインイン時)にSnapCrabが自動起動します。IE用ツールバーの説明は割愛(IEユーザー自体少ないでしょうし)。お好みで設定してください。
今までの設定内容の確認画面です。問題がなければ[インストール(I)]をクリックします。
インストールが正常に終了すると、こういった画面が表示されます。そのままSnapCrabの設定に写りますので、[SnapCrab for Windows を実行する]にチェックして[完了(F)]をクリックします。
簡単な初期設定
続いて簡単な設定をご紹介します。お好みの使い方もあるかと思いますので、あくまで私の場合の一例ということでお願いします。
画面上に図のようなツールバーが表示されます。また、通知領域にSnapCrabのアイコンが表示されます(一番左のアイコン)。
ツールバーの歯車アイコンをクリック。表示されたメニューの[詳細設定(D)...]をクリックします。
[キャプチャの保存先]ではファイルの自動保存先を指定することができます。[指定のフォルダ(F)]を選択し、[参照]ボタンからお好みの保存先フォルダを指定して下さい。図の場合では、ピクチャフォルダ(旧マイピクチャー)内の[スクリーンショット]フォルダ配下が保存先になります
[画像形式(G)]は保存時のファイル形式を指定できます。画像では[PNG フルカラー]が選択されていますが、JPEGなども選択できます。お好みで変更して下さい。
[ファイル名(N)]は保存時のファイル名を指定できます。これもお好みで構いませんが、設定は少しややこしいです。確認してる範囲で以下のような規則に従う必要があります。
ファイル命名規則
- 任意の文字列は"(半角ダブルクォーテーション)で囲む
- yyyy … 取得時の西暦の4桁表記
- yy … 取得時の西暦下の2桁表記
- mm … 取得時の月の2桁表記(0埋め)
- m … 取得時の月の1~2桁表記
- dd … 取得時の日の2桁表記(0埋め)
- d … 取得時の日の1~2桁表記
- hh … 取得時の時の2桁24時間表記(0埋め)
- h … 取得時の時の1~2桁24時間表記
- nn … 取得時の分の2桁表記(0埋め)
- n … 取得時の分の1~2桁表記
- ss … 取得時の秒の2桁表記(0埋め)
- s … 取得時の秒の1~2桁表記
- v … ファイル名重複時の連番。桁数はvの個数で決定
図の設定で2019年1月2日3時4分5秒に2枚画像を取得した場合、「CAP_20190102_030405_01.png」と「CAP_2019010203_030405_02.png」が保存されることになります。
[ホットキー]タブに移動します。いわゆるショートカットキーの設定になります。図の通り[ウィンドウをキャプチャ]と[デスクトップ全体をキャプチャ]は設定することをオススメします。
[ウィンドウをキャプチャ]は作業中のウィンドウ(アクティブウィンドウ)のみのスクリーンショットを取得できます。
[デスクトップ全体をキャプチャ]はタスクバーを含む全画面領域のスクリーンショットを取得できます。
キーの設定は[その他(O)]を選択してから、任意のキーを押すことで自由なショートカットキーを設定できます。個人的には、図のような設定が好みです。右手でマウスを操作しながら、左手のみでスクリーンショットを取得できます。ほとんどの場合アプリのショートカットキーも重複しません。
以上の設定が完了したら、最後に[OK]をクリックしましょう。
終わりに
ここまで読んで頂けた場合、無事SnapCrabのインストールと設定が完了したことと思います。お好きなキーを連打し、どしどしスクリーンショットを取得して貰えれば幸いです。
「こんな手間を掛けるくらいだったら、毎回5行程ずつやったほうが楽」という意見もあるかとは思います。しかし、たとえばスクリーンショットを残したい作業が複雑なものだった場合、どうでしょう。本来の作業に集中したいのに、いちいち取得範囲を選んで通知をクリックして名前をつけて保存して…。少なくとも私は集中が途切れて本来の作業に支障が出てしまいそうです(苦笑)
その点、SnapCrabを使用すれば1ステップごとに決まったショートカットキーを押すだけです。慣れてしまえば、スクリーンショットの取得に意識を向ける必要すら無いでしょう。
こういったブログ記事やマニュアルなどの作成を大いに効率化できることは間違いないソフトです。スクリーンショットの取得に煩わしさを感じる人は、ぜひ利用してみることをオススメします。